美術・音楽から歴史・地理・哲学・宗教・民俗・民族・教育・福祉・社会問題、さらには自然科学各分野にいたるまで、“おもしろい”と思える本を集めました。2026年3月現在約3800冊の本を取り揃えています。
●新しく入荷した本の一部を紹介します。
■この家で死にたいと母は言った 親を自宅で看取るということ
澤田康彦・著
集英社インターナショナル
1800円+税
彼女のラストの三年間は、死に向かう絶望、悲嘆にくれる三年ではなく、生そのものの年月だった。
母と私たちに与えられたのは、三年間の、文字通りの「長いお別れ」の時間だった。
■世界の果ての本屋さん
ルース・ショー著
清水由貴子・訳
晶文社
2100円+税
ニュージーランド最南端・マナポウリ湖のほとりで小さな本屋を営むルース・ショー。世界で一番静かな本屋の店主は、世界で一番激しい人生を送った女性だった。
■ほろ酔いばなし 酒の近現代史 酒は涙かため息か!!
横田弘幸・著
敬文舎
1800円+税
明治時代、酒造りは広く開放され、政府は出来上がった酒に酒税をかけた。「増税しても、飲む奴は飲む」。大増税が繰り返され、酒税は国の税収ナンバー1に。その金は軍備の拡張にあてられた。
■ままならない部屋に、住んでいる
横道 誠・著
学芸出版社
2000円+税
自閉スペクトラム症・ADHD・双極症・鬱病・不安症・摂食症・依存症の人々の空間意識。
彼ら/彼女らの部屋にあるのは、「生きざま」の歴史の痕跡だ。
■アフリカ音楽に出会う旅
ムクナ・チャカトゥンバ著
ヤマハミュージックエンタテインメント
2200円+税
太鼓は「指先から光が出るように」叩く。心のままに、仲間たちと、アフリカン・ビートを鳴らそう!
■つながりあう身体 ケアと共振のエスノグラフィー
堀江未央、木曽恵子・編
京都大学学術出版会
3600円+税
人間存在の可傷性(人の傷つきやすさ)をフィールドワークの中で見据える。分断と格差が煽られる今、ケアを手がかりにつながりを開く方途を静かに問う。
■女遊び
上野千鶴子・著
実業之日本社
2000円+税
1988年の「幻の名著」復刊。<あれから40年。「整理の貧困」が言われても、いまだに「月経」を「生理」と婉曲語法で言い換えなければならない現実。>
■水俣からあなたへ
9人の写真家が見つめた水俣病の70年
「水俣・写真家の眼」プロジェクト
リトルモア
2400円+税
苦しみ、怨み、闘いつづけ、終わらない病とともに生きる人たちがいる。
■壺井栄 子供の人権とプロレタリア文学運動
須浪敏子・著
翰林書房
3600円+税
津房栄はプロレタリア文学運動出身ながら労働者階級だけでなく、子供、孤立貧の老人、幼い私生児を抱えた母親、知的・精神的障害を持った人々などに寄り添った作品を戦争下によく描いた。
■ハンセン病療養所のこれから 将来構想・永続化を「自分ごと」として
徳田靖之・編
かもがわ出版
1500円+税
♢ハンセン病療養所を永続的に残すのはなぜ ♢療養所の将来構想・永続化をどう進めるか ♢入所者・退所者の不安は何か ♢多摩全生園の将来構想 ♢韓国・小鹿島からの報告、他
■同性愛について科学は何を語ってきたのか
哲学的視点からたどる
ピーテル・R・アドリアンス、アンドレアス・デ・ブロック著
青土社
3800円+税
人文科学、社会学、生物医学など、さまざまな科学分野にまたがる広範な“ゲイ・サイエンス”によって提供される知識体系に焦点をあてる。
■民俗学と現代社会
民具・民俗博物館の視覚から
佐野賢治・著
春風社
3000円+税
生活文化の相互理解が戦争の抑止力になり、ひいては世界人類の幸福につながる。
生活文化レベルでの共感、世界市民としての共属意識をもった“世界常民”という概念が今日の世界には必要である。
■「死んだほうがいい」が問いかけるもの 安楽死をめぐる言葉をたどる
渡邉 琢・著
岩波書店
2700円+税
障害や難病、老いがあっても、ケアに支えられて人はそれなりに自己肯定感を得ながら生きていくことができる。誰に対してでも、あえて死を選ばせてはいけない。死の自己決定を強いる状況に置いてはいけない。
■731部隊と石井四郎家の歴史考察
加瀬 勉・著
柘植書房新社
280円+税
石井四郎は郷里の偉人であり、村を豊かにした恩人だと表向きはそのようになっている。だが、・・・・・・。
■映画監督 崔洋一
映画は闘争だ!
崔 洋一・著
樋口尚文、野村正昭、石飛徳樹・編
DU BOOKS
3000円+税
「大手映画会社とは右手で握手をしながら左手で殴り合ってきました」「観客には1800円払って思いきりうなされてほしい」
崔洋一、自身を語る。
■<増補>女人禁制の人類学 相撲・穢れ・ジェンダー
鈴木正崇・著
法藏館
3000円+税
♢相撲と女人禁制
♢穢れと女人禁制
♢山岳信仰とジェンダー
♢土俵の女人禁制
■ドキュメント三島由紀夫VS吉本隆明 思想としての生涯、響き合うそのドラマ
佐藤幹夫・著
言視舎
2600円+税
♢なぜ三島由紀夫と吉本隆明なのか ♢三島由紀夫と吉本隆明は、それぞれをどう論じていたか ♢三島由紀夫━「誕生と幼少期」と資質の悲劇 ♢吉本隆明━「言語は「母」からくる」という「生涯」 他
■山と日本人
宮本常一・著
八坂書房
2400円+税
宮本常一が雑誌等に掲載した、山村や山を生活の場としてきた人々についての論考や報告をまとめる。
■水俣病が描く近代日本の自画像
新興財閥チッソと昭和電工
葛西伸夫・著
石風社
2500円+税
水俣病を生み出した構造を知るための鉱脈は、水俣病の歴史そのものの中に眠っているということだ。水俣病の歴史を深く遡行していくことは、日本の近代史を貫く一つの断面をあらわにしていくことに他ならない。
■縄文時代
「定住革命」と文化の多様性
山田康弘・著
敬文舎
2000円+税
♢縄文文化と縄文人 ♢土器の登場と生活の変化 ♢高度な動植物利用 ♢ムラと「ムラのネットワーク ♢墓から読み解く縄文社会 ♢精神文化の発展
